尿中BTAについてのお知らせ

令和6年10月

土曜日にPET/CTドックコースを受診される皆様へ

尿中BTA検査のコメントについてお知らせします。

検査担当の鹿児島市医師会臨床検査センターからの報告書に、令和6年10月より「参考値としてご報告いたします」とのコメントがつくようになりました。この点について説明いたします。

この検査は、尿採取後48時間以内に提出・検査することとなっています。本年9月まで土曜日に提出した分は月曜日に検査され、時間内の検査ができておりました。

しかし、10月5日以降、外注先の東京にあるSRLという臨床検査会社の体制変更があり、月曜日の検査がなくなり火曜日の検査となることが判明しました。そのため、今後、土曜日提出分の検査が48時間を超えていますので、判定の信頼性が低下する可能性が生じます。医師会臨床検査センターはこの点を考慮し、今月より上記のコメントをつけることを決定したとのことでした。

尿中BTA検査は、膀胱癌成分の断片蛋白が凝集した複合体を検出する検査で、再発膀胱癌の診断マーカーとして利用されています。PET検査は膀胱癌など尿路系の腫瘍は尿と重なり見えない場合がありますので、当院ではこれを補う目的で膀胱癌のマーカーとして検診メニューに含めているところです。

土曜日に受診される場合は上記の通り、尿中BTAの結果の信頼性が低下している可能性があることをご承知おきくださるようお願いします。

                                                                                            厚地記念クリニック

                                                                                            院長 陣之内正史